yo la tengo / and then nothing turned itself inside-out

Matador

OLE371-0

2LP(reissue)

2011

US


オリジナルは2000年です。yo la tengo との出会いは同年のフジでしたが、you can have it all が入っているこの盤を真っ先に買いました。あのダンスと会場の一体感は最高でしたね。

そんなわけで、この盤は彼らの中でいちばん好きです。

これまでのギターノイズをほぼ捨てて*1、彼らなりに時代に呼応して創ったアルバムといっていいでしょう。

確かナンバーガール向井もこの作品にシンパシーを感じる旨の発言をしていた記憶があります。

コーネリアスがサンプリングから生音に移行したのもこの時期ですね。

小山田は buffalo daughter " I " にシンパシーを感じる旨の発言をしていました。

共通して言えることは、音の隙間や空間を意識して音を繋いでいったことにあるでしょう。

それは誰かが誰かのの真似をするといったような流行というよりも、その時代の大きな流れのようなものだったんだと思います。

ポストロック、〜トロニカ、サンプリング、ハードディスクレコーディング、ヘッドフォンミュージック、ラップトップミュージック。

技術の革新によって新しい手法や音楽が生まれていきました。

時代は過渡期だったんだと思います。

今と比べるとよくわかります。

今はジャンルこそ細分化されましたが、エレクトロミュージックで言えば、根本はこの時代の延長上の域を越えていませんし、ポストロックはポストロックでしかないし、インディロックもそんな革新的な音を出すバンドはいないし、今は比較的落ち着いている時期なのかなと思います。


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GFです。

アートワークも素晴らしいです。


*1:ガマンできなかったのか、C面に1曲モロなのがありますが