yen town band / montage
universal sigma
UMJK-9060
LP(reissue)
2015
JP
1996年にリリースされた yen town band 唯一のアルバムの初アナログ化です。
彼らが復活するのに合わせた企画モノでしょうが、こういうのは大歓迎ですね。
しかも、強調されている half speed cutting というのを調べてみたら、そのカッティングをできるエンジニアは世界に数名しかいなく、クレジットを見る限りわざわざロンドンのメトロポリススタジオに依頼したっぽいので、なかなかの拘りようですね。
そういえば、小林武史はアナログが流れるバーかなんかを経営してた記憶があります。
その関係もあるのかもしれません。
もっと調べて行くと、このアルバムはニューヨークのウォーターフロントスタジオというアナログ録音に特化したスタジオで、ヴィンテージ機材を使用して録音されたということで、わざわざ half speed cutting *1 に拘った理由が見えてきましたね。
今回のアナログ化はただの企画モノではなく、小林武史が表現したかった本来の音源でのリリースが20年の時を経てようやく叶ったということだったのではないでしょうか。
ただの妄想ですが。
なので、本来ならばきちんとした音響システムで聴くのが今回のリマスターをより堪能できる正しい聴き方かと思います。
ジャケは元々素晴らしいのでアナログ大になって言うことなしです。
しかし、大手だからある程度プレス数も余裕持ってしてるだろうと思ったら発売開始から結構入手困難のようですね。
こんなに早くなくなるとは思わなかったのですが、やっぱり皆好きだったのでしょうかね。
私は完全に油断して、今回はアナログにはほぼ縁のないようなところで予約していたので、キャンセルされたらどうしようかと不安でしたが、在庫確保されてたみたいで無事届いて安心しました。
luvsic 3 みたいなことはもう勘弁ですからね。
こうやって予約してないと手に入らないものがあるのがアナログの厄介なところです。
これで情報逃して手に入れられなかったら後悔するだけですからね。
やっぱりアンテナはまだまだ張り続けてないとダメですね。
今回10数年ぶりに聴き返してみて、
この仕様だと swallowtail butterfly より my way の方がより響きましたね。
A面をひっくり返して、B面の最後にこれが流れた時に何かグッとくるものがありました。
しかし、A面が swallowtail... で終わって、B面が my way で終わるってどう考えてもアナログ仕様の曲順だと思うんですけどね。
やっぱり妄想ですかね。
CDの方は今では100円で叩き売られていますし、映画もどんな内容か忘れてしまいましたが、20年前彼らのことが好きだった人は是非手に入れるべき1枚ですね。
最近の日本盤にしては珍しくシュリンク仕様でした。
*1:デジタルよりもアナログテープからのカッティングにより効力を発揮する技術のようです