スピッツ / 8823
polydor
POJH-1052
LP
2000
JP
私の中でのスピッツの位置付けを変えた思い入れのある盤です。
アナログ盤はCD盤から3曲が削られ、曲順は逆になっています。
曲が追加されることはあっても削られているのは初めてな気がします。
だったらメモリーズと放浪カモメは7"で出して欲しかったですが...。
他、CD盤とはマスター自体が異なる、ミックス違いが数曲、ジャケ違い、タイトル違い、などなどここまでのCD盤からの変化もこの盤がいちばんかと思います。
ついに30周年記念でオリジナルアルバムの再発が決定しましたね。
今回も受注生産のようですが、ユニバーサルのサイト限定ではなくまた販売は手広くやるようなので、店売り分を確保するところもあるでしょう。
どっちにしろ予約するに越したことはないですが。
今回のいちばんの目玉はやはり初オフィシャルリリースのオーロラですかね。
NFSとしては500枚存在していましたが、運のよかった人しか手に入れることはできなかったモノなので、買わない手はないですね。
今回を逃したらまたプレミアがついて手に入れられなくなってしまう可能性があるので。
ただ、気をつけなければいけないのが、今回のリイシューはただのリイシューではなく、オリジナルとは仕様が異なる点がいくつかあることです。
・ジャケ変更
メインビジュアルはそのままに30周年記念仕様になるとのこと→むしろオリジナルへの配慮?
・180g
・醒めないを除く全アルバムニューカッティング(エンジニアはいつものあの人)
・曲順は全てCDアルバム順に変更
つまり三日月ロック以降に入っていたシングルのカップリングやボーナストラックは削除されている
逆に8823は放浪カモメとメモリーズがアナログ初収録!
更に2LPでGat仕様に変更あるかも?
・フェイクファーまでのカラーヴァイナル再現は多分なし?
記述がないので多分通常のブラックヴァイナルだと思われる
帯も記述がないのでないかも
マンガもないかも
この仕様変更をどう捉えるかどうかは人それぞれだとは思いますが、私が持っているので買うとしたら8823だけですかね。ほぼ別物になるので。
あとはダブっても持っていたいと思えるほどの仕様ではないので購入は見送ると思います。
これだけの量だと懐具合との兼ね合いもありますし、ま、もしかしたらジャケを見て心変わりがあるかもしれないですが…。
これを以ってオリジナルの市場価格にどう影響を及ぼすのかはちょっとまだ読めないところですね。
仕様が違うので別物と認識される可能性もありますし、今回のリリース情報解禁から公式の予約締め切り日まで1カ月もないことからアンテナを張り忘れていて買えない人もいるでしょうし、もしかしたら今回のシリーズもプレミア化してしまうかもしれませんね。*1
逆にアイテムによっては店売り分が履けなくて在庫を抱えるところがあるかもしれませんし、アナログブームが去ったあとは再収集前のように低価格帯に並んでしまうかもしれませんし、どう転ぶかはわからないところではあります。
最後に、今回のリイシューでいちばん気になるところは花鳥風月のリイシューがスルーされているところですね。
カップリングが外されたことで、今後の色色衣やおるたなのアナログ化への布石なのか、そのタイミングでリイシューなのか、それとも何もないのか、この辺も気になるところですね。
そして、スピッツの素晴らしいところは価格がほぼ据え置きのところです。これだけセールスがあるバンドなら足元見て来てもおかしくはないですが、そうではないところはどこかのバンドとは格が違うといったところでしょうか。
*1:公式の予約締め切り日を過ぎても受付してるとことは多いので店在庫は結構確保されてるのかと思われます