coastal / winter
dreams by degrees
DEG 001
10"
2002
US
slocoreslowlifeの生みの親 coastal 唯一の10"です。
slocore とは当時彼らが自らの音楽性を表すのに使っていた言葉です。
'90年代末期、ブリットポップが終焉を迎え、その後に立っていたのは travis ただひとりだけ。目の前には、正しく the man who のジャケような光景が広がり、その残った世界にさえとどめを刺すかのようにKID A がドロップされた後にはもう何も残っていませんでした。
その後、新たな何かを欲するように使われ出したのが post rock や sad core 、slowcore という言葉でした。*1
その中であえて slowcore ではなく slocore という言葉を使った彼ら。これはただの感覚でしかないのですが、彼らの世界観を表現するのにピッタリな言葉だと思いました。
それを気に入って拝借させてもらってるというわけです。
さて、この10"ですが当時レーベルから直で買ったので、日本で売られていたかどうか定かではありません。
価格も忘れてしまいました。
当時はそんなの気にしないで好きなだけ買ってましたからね。
アナログなんて数える程しか買ってない時期なので、余程欲しかったのでしょう。
CDでのリリースはなかったですし。
内容ですが、season series の第1作目になります。このシリーズは無事に春夏秋冬と4作リリースされるのですが、次の color series は青橙白と3作予定されていたものの、とうとう最後の白はリリースされないままレーベルの歴史は幕を閉じてしまいました。好きなレーベルだっただけに非常に残念です。
その最後のセールの時、season series をまとめて買うと、そのCDもついてくるってことで、CD音源欲しさにダブりも気にせず買った覚えがあります。船便で1カ月以上かかりましたかね。
そんなわけで、この10"は2枚持ってます。
前置きが長くなってしまいましたが、"winter" というタイトルに相応しい心温まる音楽です。特筆すべきは cocteau twins のカバーでしょう。
オリジナルは未聴ですが、これ目当てに買ったようなものですから。
discogs にも1枚だけ出品されていますが、なんせ弱小レーベルからのリリースなんで、プレス枚数なんてたかが知れてるでしょう。
これも見つけるのは運しかないですね。